[4180] ギリギリでハラハラのオリンピック

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《蓋を開けてみると大盛況》

■装飾山イバラ道[183]
 ギリギリでハラハラのオリンピック
 武田瑛夢

■crossroads[25]
 「DojoCon Japan 2016」三つ心配事
 若林健一





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■装飾山イバラ道[183]
ギリギリでハラハラのオリンピック

武田瑛夢
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20160830140200.html
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地球の裏側のリオデジャネイロ・オリンピックは、日本でテレビ中継見るには過酷な時間帯だった。

日中に仕事で拘束されている人でも、深夜から午前中というのは多くの人が家にいる時間帯なので、見ようと思えば見ることができたのが辛いところだったと思う。

気になるならいっそ見てしまえ! という感じか。日本人選手が出る試合も、第一回戦から見た方が決勝戦の頃には気持ちが盛り上がっていて楽しめるので、なんだかつい見てしまった。

私はオリンピックを見るのが大好きだ。何度か記事に書いたと思うけれど、今までのオリンピックでは試合待ちの時間のはずが、テレビ画面の速報に〇〇選手が金メダルを獲得! と表示されてがっくりしていたこともある。

今回はほぼWEBの情報で試合時間を確認して、何とか切り抜けたのだった。

パッシブ、エッジボール、アンクルホールド……。今まで使ったことのないこんな用語を夜中に叫んだりしていた。

さっき覚えたばかりの言葉をすぐに使い、次回「アンクルホールド!」と言うのはきっと四年後になるだろう。

そういうにわかファンでも楽しめるのが、オリンピックの良さだと思う。ルールは詳しく知らないけれど、応援する心は真剣なのだ。

卓球のエッジボールなんて、相手の国のボールがエッジだとショックなのに、日本の選手のエッジボールは「天才!」だと褒めてしまう。ギリギリを攻めて卓球台のコーナーに当たるエッジボールは仕方がない。

私は昔バドミントンをしていたので、ネットインは優れた攻撃の一つだという認識だったけれど、卓球の場合は謝るのがマナーみたいだ。

バドミントンではダブルスで相方がネットインを決めたら「ナイス」と声をかけていたし、それが普通だったと思う(私の頃)。

気になって調べてみたら、今はバドミントンでもネットインは謝るのがマナーという考え方も多いようだ。

オリンピックの試合の場合は、手を上げてポーズを取るような時間は感じられなかったし、お互い様ということかもしれない。あれだけ激しい動きでソフトに落ちる球をネットインにできる技術はすごいと思う。

シャトルを打つ軽快な音を聞いていると、またバドミントンがやりたくなってしょうがない。でも夫は素人なので、開放されている体育館のコートを借りて打ち合ったとしても、安全に私へと球を返すのは無理だろう。

お隣のコートへシャトルが飛ぶ迷惑を考えると、とても練習なしでは体育館へも行けない。体育館へ行く前の練習が必要か。想像を巡らすたびに、またシャトルを打ちたいという希望はパワーを失う。。。

テニスと違って大きくバウンドしないバドミントンの場合、一人でする壁打ち練習はネット際のような小さい動きの繰り返ししかできない。

と言い切ってからWEBで調べてみたら、何とこの悩みを解決しそうなグッズを発見した。今は「かべ打ち君」と言う壁の前に置いてシャトルを打つと適度に跳ね返してくれるボードがあるらしいのだ。

使っている動画を見ると、普通の壁よりも飛んでくる距離が長いし、音も気持ちよさそうだ。壁からかなり離れたラリーはできないようだけれど、自分で楽しむ分には良い練習になりそうだ。ただ、どこに置いてやるのかはやはり悩みそう。

●接戦だからこそ心に刻まれる

今回のオリンピックは「接戦」が多かったように思う。勝っていたのにピンチになった接戦や、負けていたのに逆転勝ちした試合には本当に手に汗を握ってしまった。

その度に「余裕の勝ちだったらもっと楽なのに」と思うけれど、オリンピックはどの国も選手も真剣なのだから、見ているだけの私がそんなことは言えないのだ。

「接戦」は選手たちはものすごくキツいだろうけれど、見ている私たちの心もものすごく動くので、強烈に印象に残る。まるで心の揺れ幅の分だけ深く刻み込まれるような気がして、ずっと忘れられない試合になる。

卓球の水谷選手、石川選手、バドミントンの高橋選手、松友選手、レスリングの登坂選手。いずれも素晴らしい戦いで感動した。どっちに転んでもおかしくない状況を好転させられる力は、誰もが欲しいと思ったのではないだろうか。

相手にマッチポイントを握られてからの逆転というのは、過去のオリンピックの試合でこれほど見た覚えがない。

追う強さを生かしたということだけれど、あの場面で気持ちが負けないのがすごい。試合の途中経過がスリリングなほどハラハラして疲労も増すけれど、勝ってくれさえすればそんな疲れは吹っ飛ぶというものだ。

そしてトドメの陸上男子4×100mリレー。あっと言う間のはずなのに、集中して見ているせいか、結構長く感じた。

水泳も陸上もリレーはチームだからなのか、華があっていい。落ち着いていられずテレビの前で立ったまま見てしまった。

最後の走者のケンブリッジ飛鳥選手の前に、ウサイン・ボルト選手しか走っていないシーンは素晴らしかった! 一瞬ボルトも抜ける! と思ったぐらいだったし本当に驚いた。日本人の真面目さが生きたレースだったと思う。

毎日素晴らしい試合を見せてもらって本当に感謝。2020年東京オリンピックでは皆が健康で、平和で、ずっと天気が良いことを祈らずにはいられない。


【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/

世の中「ポケモンGO」だらけだけれど、私もぼちぼちやっている。しかし、最近クラッシュ・オブ・クランのタウンホールを9に上げたので、今はベビードラゴンの方が可愛い。今も無料でやっているので、今後壁塗りに苦戦しそうだ。


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■crossroads[25]
「DojoCon Japan 2016」三つ心配事

若林健一
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20160830140100.html
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こんにちは、若林です。

今年の一月から準備を進めてきた「DojoCon Japan 2016」が、8月27日に本番当日を迎えました。どうなることかと気を揉んでいましたが、蓋を開けてみると大盛況。開催後のSNSでもポジティブなコメントをたくさんいただいて、大成功と言える結果になりました。

周囲から見ると大成功に見える「DojoCon Japan 2016」も、個人的には色々心配なことがありました。

●心配の種1:スポンサーの獲得

ひとつ目は、スポンサーの獲得。これは個人的にというよりも、実行委員会全体の心配ごとでした。

CoderDojoとして初めてのカンファレンスイベント、過去に実績がありません。つまり、どんな人がどれだけの人が来てくれるのかわからない。

CoderDojoの活動がボランティアによるものなので、スポンサーさんにとってどんなビジネス上のメリットがあるのかをアピールしにくい、アピールできるのかも見えない。

この状況で、どんなスポンサーさんがついてくれるのか? というのは大きな問題でした。

CSR的な側面や将来のIT人材育成的な要素、果てはコミュニティメンバーとのつながりなど、アピールできそうな要素をできるだけ使ってスポンサー獲得に臨んだ結果、多くのスポンサーさんが支援を名乗りでてくれました。

もちろん、簡単に集まったわけではなく、実行委員会のスポンサー担当の努力の結果です。

今回、このイベントを無事開催できたのは、こんな何の実績もないイベントを支援してやろうかと思ってくださった、多くの企業の方々のおかげです。

●心配の種2:集客

集客に関する心配はふたつありました、ひとつは事前受付への申し込み。7月11日に受付を開始しましたが、もし反応がイマイチだったらどうやって集客しようか? どれぐらいのペースで来てくれれば大丈夫なんだろうか?

でも、その心配は杞憂に終わり、最初の一週間で定員の半数以上の参加申し込みがありました。

その後、ペースは落ちたもののコンスタントに申し込みはあり、元々枠の少なかった子供分は7月中旬にはキャンセル待ち状態。大人分もまもなくキャンセル待ちという状態になりました。

残念なことに、今回利用したシステムでは早くキャンセル待ちに申し込んだ人から繰り上がるような機能がなかったので、キャンセル待ちについてはメールで受け付けて手作業で管理となり、この作業が開催前日ぐらいまでかなりの負荷になりました。

もうひとつは当日の実際の来場者と滞在時間です。無料のイベントの場合、申し込んだけれど結局来場しなかった(いわゆるドタキャン)となるケースが多々あります。

今回は開場の収容人数に合わせて受付をしなければならなかったので、ドタキャンが多数でると会場は閑散としてしまいます。

せっかく、東京からも登壇者の方をお招きしているのに閑散として客席の前で話をしていただくのは忍びない、なんとか入って欲しいと願っていました。

受付時間も会場10:00、開演10:30というタイトなタイムテーブルにせざるをえなかったので、基調講演目当てで来られる方が多いであろう朝一番の受付をこなせるのか? というのも当日の集客に関する心配ごとでした。

結果的にはこれらもまったく問題なく、受付が混雑して来場者が滞留するようなこともなく、会場は客席もブースエリアも常に人がいる状態になりました。

受付があまりにもスムーズだったので、逆に心配になってメイン会場を確認したところ、客席はほぼ埋まっている状態で開演を迎えることができました。

●心配の種3:開催当日

開催当日は、集客以外にもいろんな心配ごとがあるものです。

パソコンもちろん、今回はアイロンを使うブースがありましたので、電源がもつのかどうか。イベント中にブレーカーが落ちたりしないだろうか。ネットワークはきちんと機能するだろうか?

来場者がトラブルが起こしたり、会場の備品を破損するようなことはないだろうか。撤収はスムーズに進むだろうか、などなど。

その中でも特に頭の痛いのがネットワークなのですが、今回は縁あって「NSC」という、ボランティアでネットワーク環境を提供するチームの支援を受けることができました。

おかげさまで、私たち実行委員はネットワークに関する心配から解放されました。ネットワークに関する技術はもちろん、機材や人員、敷設から撤収まですべてをサポートしてもらえました。

ここまで完璧に支援してくれるわけは、ネットワーク敷設のスキルを磨く場として意味があるからなんだそうです。

頼めばいつでもどこでも無料でやってくれる、というわけではないのかもしれませんが、関西で開催される多くのユーザーコミュニティイベントを支援されているようです。

NSC secretariat
http://www.nsc.gr.jp/

NSCさんの話では、ネットワークの帯域(通信できる量)不足で十分なアクセスが確保できなかったけれど、分配することで必要なところに帯域を振り分けられたとのこと、裏側ではそんな努力もあったようです。

そのおかげでネットワークは特に問題になることなく、イベントを進行させることができました。

●多くの支援に感謝

このように、多くの企業、人の支援があって「DojoCon Japan 2016」は大盛況のうちに終わることができました。

今回のイベントをきっかけに、Dojoを始めてみよう、Dojoにメンターとして参加してみようという声も聴くことができましたので、所期の目標は達成できたと思います。

また、この日にCoderDojo JapanはアイルランドのCoderDojo Foundationと正式な日本支部としての契約を成立させましたので、ますます活動は活発になってくるものと思います。

CoderDojoに関心を持ってくださった方、まずはお近くのDojoに参加してみてください、どうぞよろしくお願いいたします。

CoderDojo Japan
http://coderdojo.jp


【若林健一 / kwaka1208】
Web: http://kwaka1208.net/
Twitter: https://twitter.com/kwaka1208

CoderDojo奈良&生駒の開催予定
http://coderdojo-nara.org/
奈良:9月10日(土)午後
生駒:10月1日(土)午後


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編集後記(08/30)

●「ラスト・サバイバーズ」を見た(2014、アメリカ)。そのハードな世界観に世界各国の映画祭で話題騒然&賞賛の嵐!〈荒廃した近未来で少女が繰り広げる、SF・リベンジ・アクション!〉ってのが煽り。舞台はオレゴン、そう遠くない未来、「マッド・マックス 怒りのデス・ロード」を思わせる、水が枯渇し文明は崩壊している世界。なぜそうなったのかの説明は一切なし。この荒れ地の朽ち果てた農場の小屋で、病床の青年ディーンと二人で暮らすケンドル(美少女という謳い文句だが成人)が主人公だ。その一帯を暴力で支配する一味が、度々人狩りをしている。二人は屋根裏部屋に隠れて、彼らをやり過ごす。

こんな世界でどうやって水を得ているのか。二人は井戸を持っており、どういう仕組みかよく分からないが、水を汲み上げている。また、無線連絡もやっている。電気も失われたこの世界で、動力源は一体なんだろう。水は得られるが、何を食べて生きているのか。サバイバル生活感が全然ない。また、一人で住んでいる少年がいて、ケンドルは毎日水を運んでいるようだが、子供一人がどうやって生きているのだろう。見つからないようひたすら隠れ住む。彼らがいったいいつからこういう生活をしているのか、何の説明もない。やつらに見つかったら殺される、そんな緊張感バッチリ状況は延々と続くから疲れる。

ケンドルが荒野を歩くシーンは多いが、隠れる場所もないような平地である。敵に見つかる可能性は高い。不用心過ぎるのでハラハラする。物語が大きく動くのはディーンの死からである。予想通りだが、そのタイミングはものすごく遅い。DVD残り分数を見て、大丈夫か、ちゃんと落とし前つけられるのか心配になる。だから、その後の展開はものすごく早い。ケンドルは日本刀と銃器をもって敵地に殴り込み、手当たり次第に敵を倒す、倒す、倒す。なぜ日本刀があるんだ(伏線は張ってあった)、なぜ日本刀を扱えるんだ、それも一応まともなアクションで。まったく、あきれるほど手際のいい復讐鬼であった。

廃油池に潜って敵地に潜入し、油まみれのままライフルで手当たり次第に敵を撃ち倒す。まことにシンプル。すばらしい身体能力。カタルシス〜! 敵ボスとその娘が最後の標的だ。ここからは日本刀で。けっこうあっけなく終わるカタルシス〜! もったいないなー。こんなにウルトラ強いのなら、序盤で敵を一掃できたのではないのか。怯え隠れていないで先制攻撃だ。それではお話にならないけど。耐えて忍んで、ついには殴り込みだー! なんだか昭和のヤクザ映画みたいな構造だ。この結末に至るまで、まことに忍耐のいる映画であった。我慢のご褒美はまあこれでいいか、いちおう美少女(笑)だし。 (柴田)

「ラスト・サバイバーズ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B017B9B3CG/dgcrcom-22/


●私もバドミントンやってました! いまだに後ろを向かずに後退する癖があって叱られます……。にわかファンでも楽しめる、本当ですよね。ワクワクします。リレーバトンの渡し方なんて何度解説を見たことやら(笑)。そして何度試してみたことやら(笑)/若林さん、イベント成功おめでとうございます!

保険相談続き。彼は自己紹介をした後、「3〜4回は来てもらうことになると思います」と言った。1回につき2時間。いやいや、どこの自転車保険がいいか教えてもらって、入ればいいだけなのよ。契約中の保険よりいいのがあれば教えて欲しいだけなのよ。

とてもトークが上手い。会話がしやすい。こちらは無知なので、本当につまらないことまで、いちいち聞いてしまうのだが、きちんと丁寧に、下りてきて答えてくれる。見下したりイラついたり馬鹿にしたところはない。さすが。そういうのは隠そうとしても隠せないもので、大抵の客は気づいていないふりをしているものだ。

保険のことを考えようとしたら、年金やローン、景気、今後の収入についても考えないといけないわけで、「老後に月々必要なお金ってどのぐらいでしょうかねぇ」と言えば、いろんなパンフを持ってきて説明してくれる。

脱線するが、保険会社のパンフを作る人って凄いと思うわ。めんどくさい内容をわかりやすく整理して表現し、その上、穴を作ってはいけない。1ページにパワーポイント換算で2〜10枚ほどの情報が入っている。グラフだらけ、多色使い。

少し前までイベントのパンフを作っていた。文字数や画像点数の違うものをまとめなくてはいけなくて苦しんだが、保険会社のパンフに比べたらと反省したのであった。 (hammer.mule)