Otaku ワールドへようこそ![243]喪服でタイへ/GrowHair

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これが配信される10月21日(金)、私は機上の人となっている。11:05am羽田発のANA NH847便で、バンコクへ。

国民からタイの父と敬愛されてきたプミポン国王(ラーマ9世)が10月13日(木)に逝去され、人々が悲しみに暮れている服喪期間中のこの時期に、私のようなふざけたおっさんがタイ入りするのは、かなり気が引ける。

しかも、22日(土)、23日(日)に予定されていた漫画・アニメ系のイベントは、すでに延期が発表されている。イベントのウェブサイトは、ゲストの写真を含め、すべてモノクロに切り替わっている。
http://c3bkk.com/

迷ったけど、一か月以上前から決めていたことだし、メインの目的は生きているし、航空券も取ってあるし、ってことで、予定通り決行する。けど、人々の神経を逆撫でするのは本意とするところではないので、現地のムードに調和するよう、最大限、配慮いたします。





●私ではないセーラー服おじさん、タイに現る!

渋谷から戻り、自分の目撃情報がどれくらい上がっているかと、いつものようにツイッターでエゴサしてみる。

9月10日(土)、フリーペーパーからの取材希望に応じて3:00pmにハチ公前で待ち合わせ、センター街やスクランブル交差点で写真撮影されてきている。その間、通りすがりの人々からもずいぶんたくさん写真を撮られている。けっこう上がってるはず。

ところが、タイムラインは、見知らぬセーラー服おじさんに席巻されていた。つやつやしたボブの髪、黒々とした口ひげにあごひげ、やけに際立つオレンジ色がかった口紅。

ポーズや表情はそれなりに女子高生っぽく、うっかり気を抜いて見ると、かわいく見えなくもない。誰、このおっさん。

RocketNews24の記事がバズっているのであった。なんと、微笑みの国タイにもセーラー服おじさんが現れたのだとか。これ。

2016年9月10日(土)RocketNews24
【天使降臨】タイに「セーラー服おじさん」現る
原田たかし
http://rocketnews24.com/2016/09/10/798392/

記事の末尾に「参照元」としてPiyapat Supatkosit氏のフェイスブック個人ページにリンクが張ってある。
https://www.facebook.com/deathrush

試しに友達申請を送ってみたら、ほどなく承認された。

●チャットで盛り上がり、会おうという話に

フェイスブックのメッセージ機能を使って、Supatkosit氏にごあいさつメッセージを送ってみる。英語で。日本でも話題になってるよ、と上記の記事のURLを貼っておく。

3分後に返事が返ってきた。英語で。「ひとつ聞いていい? 小林秀章さん、本人?」「そうだけど」「うぉーっ、うわーっ、すげーすげーすげー。なんてこと! わーっ、わーっ、わーっ!!!」。いきなりテンション上がってますけど。

Supatkosit氏は、通称、Art氏といい、写真を撮ったフォトグラファーだという。あ、てっきり被写体のほうかと思ってた。

そしたら、被写体の方もメッセージのメンバーに加えてくれた。Chakkraphong Phumphaichit(通称:Toffie)氏。

Toffie氏は、私と一度会っているという。なにっ? すでにお知り合い? いつ会ったっけ? 写真を送ってきた。なんと、2ショ写真を撮っているではないか。これ。
https://goo.gl/photos/CcDaBtzTnjut28tDA

いやー、分っかんねーよ。素のときと、あまりに顔が違いすぎて同一人物とは認識できない、っていうのは、コスプレイヤーによくあることではある。

去年の10月31日(土)、バンカピーのショッピングモールで開催されているコスプレイベントで私の写真を買ってくれて、そのときに2ショ写真を撮ったのだそうである。そのずっと前から私のことは知ってたそうで。ありがと。私はぜんぜん覚えてないよ、ごめん。

Toffie氏は、買い物しに来ていて、コスプレイベントが開催されることは知ってたけど、私が来ることは知らなかったそうだ。もし知ってたら、自分もセーラー服で行ったよ、と。

ぶっ、左様ですかい。じゃ、あらためて私がタイに行って、ダブル・セーラー服おじさんとして2ショ写真を撮るって案はどうですかい? 写真はぜひArt氏に撮っていただければ。

……といういきさつを経て、タイに行くことになった。ここ2〜3年、確率的にはそうとう低そうな感じのすることが、割とちょくちょく起きるのが不思議でならないが、それももはや日常化してきていて、だんだんそんなもんかな、と受け入れるようになってきた。

●コスプレ専用写真撮影スタジオを使わせてもらえる話に

去年の10月〜11月にタイに行った際、滋野真琴さんから、ひとかたならぬお世話になっている。滋野さんは、コスプレ雑誌『COSPLAY MODE』タイ版の編集長を務められている。

11月2日(月)、ひよ子さんと私を観光案内してくれるという。典型的な観光地にはあんまり興味がなく、大学などを見学したいという私のワガママを聞いてくれて、滋野さんは、デュシタニ大学のお知り合いの偉い方に連絡をとってくれて、連れていってくれた。

そこから「マーブンクロンセンター(Mahboonkruong Center, MBK Center)」7階にあるメイド喫茶「めいどりーみんタイランド MBK店(2号店)」に電話してくれて、売れ残りのポスターとカレンダーを店内で販売させてもらうことができた。

今年の7月1日(金)、バンコク市内のマッカサンにコスプレ専用の写真撮影スタジオ「COSPRIZE」がオープンした。滋野さんは、そのCEO(最高経営責任者)も務める。

そのスタジオでToffie氏と一緒に撮影できたらいいなぁ。フェイスブックから滋野さんにメッセージを送ってみると、ちょうど編集部で、タイにもセーラー服おじさんが現れたとToffie氏のことを話題にしていたタイミングだったもんで、私が会いに行くと聞いて、わーわーきゃーきゃーの大盛り上がりになったそうである。

10月22日(土)、23日(日)に行く予定にしていることを伝えると、日曜にスタジオを使わせていただけるという。わーい!

事前に告知して参加者を募り、撮影会にして、さらに物販もしましょうと提案してくれた。物販用の写真集は、滋野さんがちょっとした小冊子を作ってくれるとのことで、写真家の岩切等氏に、これまでに撮りためておいていただいた中からピックアップして、送っていただいた。

告知用の動画がYouTubeに上がった。素材は、10月10日(月)、京都に行った際、「東映太秦(うずまさ)映画村」で収録したものである。タイ語で字幕をつけてもらっている。


滞在予定の土日には、バンコク市内のサイアムにある「ロイヤル・パラゴン・ホール」にて、漫画・アニメ系のイベント「C3 2016」が開催されるので、土曜に一緒に見に行きましょう、とも言っていただけた。

今度もまた、ものすごーくお世話になってしまいそうである。

前回、デュシタニ大学からもお世話になっているので、今度の宿泊は、MBKセンターに直結して隣接するデュシタニ系列の「パトゥムワン・プリンセス・ホテル」にしよう。若干、値が張るけど。

●崩御のニュースとともに伝わってきたプミポン国王の偉大さ

10月13日(木)の午後、プミポン国王(ラーマ9世)が逝去された。88歳であった。プミポン国王は1927年12月5日、アメリカのマサチューセッツ州に生まれ、1946年6月、兄のラーマ8世の死去により、18歳で国王に即位している。70年にわたる在位期間は、世界最長である。

タイ国民のことを第一に思い、タイの近代化と経済発展に尽力し、数々の政治的混乱をぎりぎりのところで収拾する指導力を発揮してきたことなどをもって、タイ国民から絶大な敬愛を集め、「タイの父」と崇められてきた。

国王の逝去で悲しみに暮れるタイの人々の様子は、日本経済新聞が現地からの映像で伝えている。
http://www.nikkei.com/video/5174724841001/

王宮前は黒い服の人々でびっしりと埋め尽くされている。マイクを向けられた19歳の女子学生は「国王はすべての国民のために尽くしてこられました。国王は彼が持つもの以上を与えてくれた。真心を込めてそうしてくれていました」と答えている。

噴水前に息子と一緒に腰かけている母親は「誰に聞いても、国王こそタイ人すべての心のよりどころだったと答えるでしょう」と言い、息子は「国王はみんなの父親で、みんなが大好きだった」と言っている。

また、国王の警備を務めていたという70歳の男性は、「国王はタイのすべての同胞のために働いてきた。彼が始めた事業のすべては国民の幸福と平和のためだけにあった。彼がやり遂げ、解決した全ての事績は全部、国民のためだ」と述べている。

The Huffington Postは、国王がいかに敬愛されているか、タイの人々が国王の死をいかに悲しんでいるか、写真で伝えている。

投稿:2016年10月14日 11時56分 JST
更新:2016年10月14日 13時01分 JST
The Huffington Post
プミポン国王の死に、タイ国民は沿道を埋め尽くして悲しみにくれた(画像)
執筆者: Nick Robins-Early
http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/13/thailand-_n_12481536.html

プミポン国王が生涯を通じてタイの諸問題にどのように対処してきたのか、「新潮社フォーサイト」が詳しく解説している。

2016年10月13日(木)新潮社フォーサイト
タイ「プミポン国王」とは何だったのか?
執筆者:樋泉克夫
http://www.fsight.jp/articles/-/41612

タイ国民に愛されたプミポン国王の凄さが伝わるエピソードがtogetterにまとめられている。「内戦を『やめなさい』と言って止めた」とか。
http://togetter.com/li/1036545

プミポン国王の仁徳の高さは父親譲りだったとか。病院に収容しきれないけが人や病人が野ざらしになっているのを見過ごせないプミポン父は、自主的に看護していたが、王族にそんなことされたら恥だってことで、「あんたは医者じゃないでしょ」と止められた。

「じゃあ、なればいいんだろ」と米国に留学して医師になった。本国に戻って、寝食を顧みず病人を救い、医師を育成し、医療改革に多大なる貢献をした。ボロ病院を今じゃタイ最古にしてアジア最大の病院にまで成長させた。

しかし、苛烈な生き方が災いしてか、三十代の若さで他界する。そんな父親の背中を見て育ったプミポン国王は仁徳のサラブレッドだというわけだ。

南のほうの遠い国のことかと思ったら、日本もプミポン国王の指導力のおかげにあずかっているではないか。平成に米騒動というのがあって、冷夏で米が不作でタイから緊急輸入したのだけれど、タイ米に慣れない日本人が輸入米を投棄。現地は米が高騰したので怒りの声があがったが、プミポン国王がなだめてくれた。

「お互い様です。今回は私たちが助ける側ですが、私たちが困ったときは日本が助ける側に回る。だから今回は許しましょう」。国王を敬愛するタイ人たちはこれで怒りの矛先を収めた。おかげで、タイ人が日本に悪感情を抱かずに済んでいる。われわれにとっても父のような……。

●混乱というほどのものでもないけど

国王逝去が報じられると、泣きだす者が多くあり、屋台などの営業はその場で終了となり、街は静かな夜を迎えたという。いつもだと、どこからともなく響き渡るいろいろな音楽が、一切聞こえない夜だったという。

今後、一年間は服喪期間となる。一般市民は30日間、公務員は一年間、喪服を着用するよう、政府が呼びかけている。

多くのタイ企業やメディアのウェブサイトが、白黒モードになっている。フェイスブックなどのSNS上でも、多くの個人ページのプロフィール画像が真っ黒に変更されている。

黒い服が品不足で入手が難しくなってきている。値段が上がっているため、政府は、白や黒の服を扱う小売業者が、不当に高い価格で販売しないよう監視するチームを派遣すると発表している。また、低所得者に無料で黒いTシャツを配布することを決めている。

赤いTシャツを着て食堂でかゆを食べていた男性は14日(金)、その様子を撮影され「常識のないタイ人」とソーシャルメディアに投稿された。すると、市民から批判が殺到。男性本人が名乗り出て「国王のひつぎを見送った後、近くに食事に行っただけで悪意はなかった」と釈明する事態になった。

また、政府は、娯楽性の高いイベントなどの開催を30日間は自粛するよう呼びかけた。

サッカーリーグは、今季の残り試合の全日程をキャンセルし、現時点での順位をもって最終順位とすることを14日(金)に発表した。その結果、3試合を残して2位のバンコク・ユナイテッドに勝ち点5の差で首位に立つ、ムアントン・ユナイテッドのリーグ優勝が確定した。

この流れで、われわれが行くことにしていたイベント「C3 2016」も延期を発表している。
http://c3bkk.com/

しかし、海外の人々が観光でタイに行くこと自体は、自粛を求めていない。ただ、服喪期間のルールや礼儀を守ってほしいと要請している。

タイの観光当局は16日(日)、「観光客を歓迎するが、公共の場での服装や言行などには配慮してほしい」との文書を発表した。当局は「観光客が黒あるいは白色の喪服を着用する必要はないが、整った身なりをしてほしい。言行にも注意し、喪に服す期間のルールや礼儀を守ってほしい」と要請。

「観光スポットはこれまで通り開放するが、王宮とワット・プラケーオ(エメラルド寺院)は追悼行事などのため一時閉鎖する」と説明した。

さて。行くのはいいとして、おっさんがセーラー服を着て歩くのは、どうなんだろう? 私としては、それがフォーマルなわけなんだけども。

●逡巡するセーラー服おじさん

私がセーラー服を着て海外に行ったのは、2012年7月のフランスが初めてであった。ウチから着て出たものの、もし出国や入国の手続きでひっかかって現地入りできなくなっては困ると思い、いちおうB面の服も持って行った。

が、結局、それを着なくてはならない事態が生じることはなく、ウチに帰り着くまでの全行程、セーラー服でまかり通った。以降の海外渡航では、何が起きてもセーラー服で押し通すぞ、の覚悟で、余計なものを持っていかないことにしている。スペイン、ドイツ、中国、ロシア、タイ、シンガポール、ベトナムと行って、まったく問題なかった。

特にタイは、オカマ天国である。女装に対して世界一寛容であると感じられた。しかし、今は、国や文化の問題ではなく、状況が状況である。こんなときにふざけるな、と怒られたりしないだろうか。三角スカーフを黒いのにするくらいでは許してくれないだろうか。

そのへんの心配をArt氏に言うと、「いや〜、公の場を歩くのはまずいでしょ。社会が見過ごしてくれず、悪しざまに騒ぎ立てられるんじゃないか」という懸念が返された。

ううむ。私のA面にはもともと多少、人をおちょくる要素があるとは言え、そういうのが許されないムードにあっても意に介さずに強行して、人々の怒りを掻きたてるのは、狙いとするところではない。

しょうがない。今回はあきらめる。行くのをあきらめるんじゃなくて、A面で行くことを。現地で、撮影のときだけ変身することにしよう。

普段穿いているブルーのジーパンはいいのかと聞くと、それはいいという。ただし、上は黒のものを着ること、なければ白なら許される、とのこと。10月19日(水)の仕事帰り、中野の「ドン・キホーテ」に立ち寄り、黒の半袖のTシャツを買った。

中野ブロードウェイ3階にある「キャンパスショップ コード」にも立ち寄って黒の三角スカーフをいちおう買ったのは、まだ気持ちに多少未練が残ってるから。様子を見て、だいじょうぶそうだったら、と。

じゃ、行ってきます。


【GrowHair】GrowHair@yahoo.co.jp
セーラー服仙人カメコ。アイデンティティ拡散。
http://www.growhair-jk.com/


◎カッコいいは作れる。素材がオレでもか?

「かわいいは作れる」とはよく言われてきたが、カッコいいも同様か? RocketNews24のライターである佐藤英典氏が、みずからを題材に実験し、記事にしている。うん、見事な変身ぶりだ。
http://rocketnews24.com/2015/11/05/659959/

もっさりしたおっさんを素材にして、イケてるホスト風に仕立て上げることは可能なのか、という実験。美容室でヘアメイクとメイクを施してもらい、紫のシャツを着てスーツを羽織り、ホスト専門の撮影スタジオへ。

メイクとスーツだけでは、まだどこか垢抜けなさが残るが、スタジオに入って、ソフトなライティングと自己陶酔ポーズがキマると、遊び慣れたおねえさま方をも惑わす、甘美なるホストの出来上がり! きゃー!

これに味を占めて、ハードルを一段上げてみようというのだろうか。今度の素材は、私だ。わ・た・しっ♪ いやいやいやいや、いくらなんでも無理っしょ。美容師、お手上げか?! カメラマン、お手上げか?!っていう趣旨の実験?

10月1日(土)、都民の日。この世に生を受けて53年目にして初めて美容院に行く。自由が丘の。自由が丘の。自由が丘の。の。の。の。(エコー)

眉毛を塗り消して、新しいのを描くと、目ヂカラがものすごいことに。うん、なんか、それなりにそれっぽくなってきたぞ。

新宿へ移動して、ホストクラブがあるエリアからほど近いところにあるホスト専門スタジオへ。カメラマン、いい感性しとる。すごく慣れてて、てきぱきとポーズを指示してくる。

ほんのちょっとした首の傾き、顔の向き、手の甲を向ける角度などの違いで、雰囲気がガラッと変わるものらしい。こと細かに指示してくる。カメラマンが最終的に納得して、シャッターを切るときのオレのポーズといったら。まさにナルシシズムに浸りきり。プロの手にかかると、オレでもこんなポーズができちゃうんだー。

重厚な仕上がり。まさに写真マジック! 社長室に掲げてある創業者の写真みたいな。共同募金の赤い羽根でさえ、まるで特別にあつらえたかのような、いいアクセントになっている。
http://rocketnews24.com/2016/10/07/809463/

◎ロシア人によるメイドカフェ行ってみた

ロシア人によるメイドカフェ「ItaCafe」が10月17日(月)、早稲田にオープンすること、前回10月7日(金)配信分のプロフィール欄で予告した。
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20161007140100.html

オープン初日に行ってきた。実は、オープン前にも、場所を確認しておこうと、行ってみている。なにしろ、仕事帰りによく歩くコースの途中から、100メートル足らずのところにあるのだ。交通費もかからず、気軽に行ける。

10月4日(火)8:30pmごろ。店の明かりは煌々と灯り、店のオーナーと思しき男性と、帰りかけている業者の人と思しき男性とが、店の前で立ち話している。

どうやらここに違いないと思った私は、しばらく眺めてから、オーナーらしき人に話しかけてた。「ひょっとしてここがロシアの……」。そのタイミングで、業者らしき人は、ささっと帰ってしまった。

「あっ!」。B面の姿だった私の正体に気がついたらしい。「どっかで見たことあるけど、どこだっけとずっと考えてました」。ItaCafeのオーナーである、フリープランニング株式会社(本社:栃木県宇都宮市)の代表取締役・大森拓也氏であった。

翌日、5日(水)には10:00pmごろに通りがかったのだが、やっぱり明かりが点いていて、大森氏が一人で黙々と作業していた。私に気づくとドアを開けてくれたので、「こんな時間まで……精が出ますね」と言うと、「開店までにやることがまだまだいっぱいあって……」と困惑気味。

オープンの前日16日(日)、開店パーティーが開催された。参加できるのは、クラウドファンディングに拠出した人だけ。募集中にもし知ってたら、百万円は無理にしても、ぜったいいくらか出してたのに、と、ちょっとくやしい私。

この日の模様は、The Huffington Postが動画つきでレポートしている。

投稿:2016年10月16日 12時50分 JST
更新:2016年10月16日 18時56分 JST
The Huffington Post
「美しすぎるロシア人コスプレイヤー」のメイドカフェ、
開店パーティーを中継 執筆者: 安藤健二
http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/15/itacafe-party_n_12509298.html

「しらべぇ」も、写真をふんだんに使ってレポートしている。

2016/10/17/ 18:00
しらべぇ
全員ロシア美女のメイドカフェが本日開店! レベルの高さが異常
取材・文/しらべぇ編集部・大木亜希子
https://sirabee.com/2016/10/17/176215/

しらべぇの大木亜希子さんって、知ってるー。元 SDN48 のメンバーの人だ。去年の 12月6日(日) に私を取材しにきてくれて、1月に記事がアップされている。クラウドファンディングに拠出してれば、またお会いできたわけだ。かなりくやしい。

2016/01/07/ 06:30
しらべぇ
セーラー服おじさんとデート!「日本の難問」も一刀両断してもらったぞ
取材・文/奈津子・亜希子
http://sirabee.com/2016/01/07/71587/

私はオープニング当日に行った。仕事を中抜けして徒歩で行き、店に着いたのは1:50pmごろ。営業時間は、8:00am〜0:00amだが、ロシア人のメイドさんがいるのは3:00pm〜8:00pmで、それ以外の時間はカフェタイムとして、飲み物のみ提供している。接客するのは大森氏。社長カフェ。

先客は男性一人だけだった。取材で来てるっぽい。この時点ではまだ暇そうだったので、ボルシチの材料のビーツを見せてもらったりした。

ほどなく、次々にお客さんが入ってきた。ナスチャんさんとアリョさんが入り。2:30pmごろいったん店を出て、3:10pmごろに戻ってきてみると店は満杯だった。

取材の人も何人かいて、立って状況を見守っている。TBS テレビ『朝チャン!』、ITmedia の『ねとらぼ』、『サイゾーウーマン』、『Japan Times』(英字新聞)など。取材の人を取材する私。

席が空くまでそうとう時間がかかりそうなので、あきらめていったん仕事に戻る。仕事を上がって7:15pmごろにまた来ると、店の前で三人並んでいる。列の後ろにつくと、さらに二人来て、私の後ろについた。

TBSテレビの人とねとらぼの人はまだいて、仕事している。もっとも、テレビは下請けの制作会社の人であり、ネットはフリーライターの人であるのだけど。

割に合わない職業の最たるものを見た気がした。手を抜こうと思えばできそうなのに、それをしない自主的ながんばりは、すごいと思う。フリーライターの人は、本業は別にあるという。それって、食ってけねーってことじゃんよ。

しかも、決定的に人手が足りてないお店の状況を見るに見かねて、お手伝いしちゃってるし。ネ申!! ネ申!! ネ申!! 嫁さんにするなら、こういう人がいいね。嫁に行きたいかどうかは知らんけど。

ええと私、店をちっとも取材してないですね。

ボルシチとオリヴィエ・サラダとそばをいただく。そばは、麺状ではなくて、そぼろみたいにぽろぽろっとした粒状のやつ。おお、どれもこれもちゃんと美味いではないか!

コミケでご一緒したことを覚えていてくれたナスチャんさんは、「正直に言って!」と促してきたが、正直に言ったって、美味いもんは美味いよん! 全種類食べつくすまでは、ちょくちょく来たい。

大森氏は、開店前にあんなに根を詰めて働いてたのに、まだ、いろいろ間に合ってない。入口に店名表示がなく、手書きで上段に青い字で「Open」、下段に赤い字で「10/17」と書かれた紙が、ガラスドアにべたっと貼ってあるだけ。

観葉植物が一鉢と胡蝶蘭が二鉢置いてあって、送り主からのメッセージカードをよく読めば、店名が書いてある。

トイレには表示がなく、まだ男性用・女性用の区別もない。店を出すって、たいへんなんだなぁ。

お店のサイトを見ると、28日(金)までびっしりと予約が埋まっている。いい感じに繁盛している。まあ、あれだけメディアで取り上げられて、話題性満点だからなぁ。滑り出しが絶好調なのはよかったけど、今後もちゃんと定着して長続きしてほしいなぁ。
http://www.itacafe.com/

翌朝、18日(火)の7:37amごろ、TBSテレビ『朝チャン!』に私の姿が映ったらしい。B面の姿だし、テロップで正体が明かされたわけでもなく、ある一人のお客という形でさらっと映っただけなのに、気がついた人は気がついたようで、ツイッターが騒がしいことになってる。

・セーラー服おじさんテレビにでとるwwwwwwwwww
・なななんかいまセーラー服おじさん映ってなかったか?! #tbs #あさチャン
・あさチャンみてたら、セーラー服おじさん(セーラー着てなかった)が普通に出てきてめっちゃ噴いた
・ロシア人がメイドカフェやってるみたいなの朝見たけど、しれっと女子高生のコスプレするじいさんがふつうの格好で出てて笑った
・ロシア人のメイドカフェの取材だったのに一般服のセーラー服おじさんがTVに映ってダメだった

エゴサすると、こんなつぶやきが22件ほどひっかかった。おそるおそる出社したが、何か言ってくる人は誰もいなかった。それはそれでちょっと恐い。

週末のタイに行きの予定のことをねとらぼの取材の人に言ったら、編集の人に伝えてくれて、興味を持ってくれたとのこと。うまくすれば、記事にしてくれるかもしれない。おもしろい偶然がちょくちょく起きる。