[4226] ハロウィンでポケモンGO

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《僕らは好きでやっているだけなのです》

■装飾山イバラ道[188]
 ハロウィンでポケモンGO
 武田瑛夢

■crossroads[34]
 ボランティアで活動するということ
 若林健一




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■装飾山イバラ道[188]
ハロウィンでポケモンGO

武田瑛夢
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20161108140200.html
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虫の夢を見た。緑色で目玉柄が大きい、アゲハの幼虫のようなヤツだ。

私は虫が嫌いだ。でもなぜかソイツがビニール袋の中で生きていた時に「よかった」と思った。安全なところに持って行きビニール袋を広げると、緑色の幼虫は別の緑色の何かをグルグルと糸でまとめ始めた。

きっと繭を作って蛹になるんだなと思ったけれど、ソイツが巻いているのは自分ではなく、別の緑色のものだ。その巻き方はまるでクモが獲物をがんじがらめにするのに似ていた。

アレ? 蛹になるなら繭の内側から糸で巻くんだったんじゃなかったかな? コイツが巻いているのはいったい何なんだろう、などと考えているうちに目が覚めた。

目がさめて気がついたけれど、緑色の幼虫のルックスは「キャタピー」だった。皆がガッカリするアイツだ。

なんだ、結局ポケモンGOの話なのだ。夢にまでゲームキャラクターが(シュールな内容で)出てくるなんてよくないなーと思うけれど、別の何かを暗示しているのかもしれない。

●ポケモンGOのハロウィンイベント

ハロウィンのその日、私は仮装とは縁のない普通の地味な服を着ていた。防寒対策はしっかりと済ませ、身動きのしやすさも重視した。

なぜなら不忍池に行くからだ。ポケモンの「巣」と呼ばれる場所に、とうとう初めて行ってしまったのだ。

ポケモンGOのハロウィンイベントは、ポケモンを捕まえた時に同時に手に入るアメが6個になったり、相棒のポケモンがアメを見つける距離が4分の1になったりと、何かとお得だ。

この効率の良さは、ポケモン離れしそうだった人を再び活気づける良い機会になったと思う。

スマホのポケモンGO画面で見る街は、今まで滅多に見かけたことがないオバケ系ポケモンで溢れていた。その朝、私はイベントが始まっていることを知らなかったのでビックリ。

「ゴースト」や「スリープ」たまに「スリーパー」。あまりに多い出現率にうんざりしてくるほどだ。

ハロウィンイベント期間中は、他のレアポケモンはほとんど出なかったので、つまらないと思った人も多かったようだ。ただ、「巣」と呼ばれる場所だけは、いつものレアなポケモンが出ているところもあった。

●上野の不忍池

上野の不忍池では、寛永寺が境内でのポケモン遊戯を全面禁止にしたという。境内に座りこむなど、度重なる不敬な行為があったそうだ。場所をわきまえないといけませんね。

私が行った時は、すでに境内に人は集まっていなかった。弁天堂の周辺以外の池の周りなどは禁止されていないので、不忍池に来るプレーヤーの数が減ったわけではないようだった。

上野の不忍池ではドラゴンのような「ミニリュウ」や「ハクリュー」が、いつも通り出ているという。「ミニリュウ」は二段階の進化があり、アメ25個で「ハクリュー」に、さらにアメ100個で「カイリュー」という最も強い部類のポケモンにすることができる。

11月2日までのハロウィンイベント期間中は、ポケモン1匹でアメが6個、博士に送ると2個というのはすごい。

今なら「ミニリュウ」を3〜4匹捕まえてアメにすると「ハクリュー」に進化させることができてしまう。たまに「ハクリュー」も出現する不忍池では、「カイリュー」に進化させることを目指すのも無理ではない。

平常時だと、夏休みの何日間も費やして行われていたであろうこのような「ミニリュウ」のアメ集めが、ハロウィンだと頑張れば一日、夜だけでも二日ほどで到達してしまう。

時間を費やせないのでポケモンをやめた人も多かったので、この効率の良さはサラリーマンや遠方のポケモントレーナーの多くを、不忍池に集めたのではないだろうか。

私も家にいる間はまったく強いポケモンは来ないし、歩かないと何も始まらないこのゲームの限界を感じていた。

しかし、東京に住んでいるのだからこの機会に一回ぐらい「巣」という場所を体験してもいいかなという気持ちになった。夫に聞いてみたら、むしろ行きたかったような感じだったので、不忍池散歩を決行したのだ。

実際に不忍池に着いてみると、かなりの数のポケモントレーナーがいた。スマホの画面を見て座っている人や、歩いている人たち。下を向いて歩く様子はゾンビさながらだ。

すると、急にかなりの人が走り出したので、多分「ミニリュウ」が出たのだろうと流れに乗って行ってみることにした。

連れがいるのでそんなに離れるわけにもいかず遅れを取る。皆が止まったところで、私のポケモンGOの画面には初めて見る「ハクリュー」の姿があった。

私は緊張しながらもゲットすることができ、夫にも聞くと少し遅れたので画面に「ハクリュー」は現れなかったらしい。

GPSを使ったゲームなので、少しの差が明暗を分ける。位置情報も微妙に修正されるし、自分のスマホの調子もある。

この後も人々の流れを信じて、あっちへこっちへついて行って「ミニリュウ」を捕まえ続けた。結局、「ハクリュー」が出たのは最初だけだったので、確率は低いように感じた。

不忍池散歩と思っていたけれど、これは不忍池マラソンだ。結構な運動量だと思う。出現にはムラがあり、忙しい時もあれば数十分も何も来なくて、散歩するだけといった感じだった。

遊んでいるとスマホのタップもつい惰性になってくる。暗くて画面も見づらい。私はそんな時に一度、素質が悪い「ミニリュウ」をうっかり進化させてしまった! この進化ミスはなかなか辛く、無駄にしたアメの数(25個)を思うと、しばらく落ち込んだ。

その間も「コイキング(鯉)」や「コダック(アヒル)」という、不忍池に現れやすいポケモンを大量にゲットする。

私たちは結局、イベント中に二晩、不忍池に行ってしまった。疲れたのでもうしばらくは池のそばに行きたくない(笑)。

●進化マラソン

ハロウィンイベント中は、博士にポケモンを送るとアメが2個もらえるので、イベント中に集めたポケモンの清算(?)をした方がお得だ。イベントが終わってしまうとアメ1個に戻ってしまうので、せっかくの大量のポケモンを生かせない。

アメは進化だけでなく強化にも使うので多くても困らない。すべてWEBの情報を頼りに、それぞれのポケモンの強さを調べて進化に回したり、アメ送りにしたりを繰り返した。なんか仕事みたいだ。

進化は30分間経験値が倍になる、しあわせタマゴを使って行った。ファンの多いゲームは情報が多いので助かる。

いよいよ進化を始めてみると、一匹ごとの進化の演出のアニメーションが長くて、思ったよりも時間がかかることがわかった。30分以内で終えられないかもしれなくて焦った。

無事に「カイリュー」「ギャラドス」「ゴルダック」などを作ることができた。どれもジムで見かけるけれど縁がなかったものだ。

作ったからにはジムで戦うつもりだけれど、いまいちトレーナーレベルが達していない気がする。そこは本気の人との差かもしれない。

ポケモンGOに関しては、プレイする側が禁止事項を守らない事件が多発している。車が走る道路での危険は言うまでもないので、時と場所を考えて使わなければならない。

公園のように車がない場所に、このゲームをする人を集めるのは悪くない方法のように思える。お台場で道路に人が集まりすぎて問題になったけれど、ゲームと関係のない人に迷惑をかけるのはやはり考え物だ。

不忍池の場合は、実際に行ってみると、自転車やマラソンをしている人もいて、普段からここを使っていた人にはやはり迷惑な点も多いだろうと思う。

人数が多くなければ共存できると思うので辛いところだ。行きたいけれどあまり集まりすぎると問題になる。やる人が多いと困るけれど、少ないと盛り上がらない。

ゲーム主催者には人の動きの分析を進めて、安全に楽しめるイベントを企画して欲しい。

決まった場所だけでなく、街中でも、家でもできるのが可能性でもあり自由さでもある。個々は禁止事項を守って注意して遊ぶしかないのかもしれない。


【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/

上野の不忍池のそばにある、洋食の黒船亭でナポリタンを食べた。夫はオムライスで、メニューを見ていたら季節のカキフライが美味しそうだったので二人で分けることにした。

夫が「オムライスとカキフライを単品で」と注文すると、お店の人が、「オムライスはハーフサイズもありますが?」とわざわざ聞かれる。「普通サイズはそんなに大きいんですか?」「はい」。

それを聞いていた私は「あ、普通サイズでいいです。」と勝手に答えた。大きければ私が食べるので問題ない(笑)。実際にテーブルに来たオムライスは確かにナポリタンよりもずっとボリュームがあった。

黒船亭は初めてだけれど、全部美味しく、ちょうど良いカジュアルさだった。また行きたい。


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■crossroads[34]
ボランティアで活動するということ

若林健一
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20161108140100.html
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こんにちは、若林です。

8月に開催した「DojoCon Japan 2016」以降、CoderDojoの活動に関心を持ってくださる方が拡大し、新しくDojoを始められる方や、Dojoに参加したいという方が増えたり、メディアで取り上げられることも多くなってきました。

一方で、CoderDojoの活動が「ボランティア」によるという点に、拒否反応を示す方が一定数いることも感じます。「ボランティア」という言葉に「ただ働き」や「罰」のような、誤ったイメージを持っている方がいることもその理由のひとつと考えられます。

辞書を引いてみていただければわかりますが、「ボランティア」は「ただ働き」や「罰」ではなく「自発的」という意味を持っていて、強制的にやらせるているような人は「ボランティア」と呼ぶのは間違いです。

こういう誤ったイメージを払拭するにはどうしたらいいのだろう? と考えていた頃、CoderDojoに関する記事がひとつ掲載されていました。

子どものための無料プログラミング道場「CoderDojo」をはじめてみませんか
http://ict-enews.net/zoomin/17coderdojo/

この記事の後半で「ボランティア活動としてではなく、自分のために活動をしよう」ということが書かれています。

つまり「ボランティア=誰かのため」ではなく、「自分のため、自分がやりたいからやる」というスタンスで活動しようということです。

私たちは「自分たちがやりたいからやっている」だけなので、他のみなさんが「やりたくてやってること」と何も変わらないのです。

例えば、テニスを好きな人が「なぜテニスをやるのか?」と聞かれれば「テニスが好きだから」「テニスをやりたいから」と答えるでしょう。

テニスが好きでやっている人は、自分たちのことを「ボランティアでテニスをやってます」とは言わないですよね。

私たちも、子供達と一緒に活動することや、プログラミングが好きで「CoderDojo」をやっているだけなのだと考えれば、これは「ボランティア」と呼ぶべきではないのかもしれません。

いや、でもそれには無理がある。明らかに屁理屈をこねているようにしか聞こえない。

でも、本質的にはそうなのです、僕らは好きでやっているだけなのです。このねじれはどこから生じているのでしょうか?

「何かを教える」というのは、一般的には職業として行われていることなので、それを無償でやっているということが、「ボランティア」と呼ばれる理由なのでしょうね。

「テニス」も職業としてやっておられる方はいますが、それはごく一部の方であって、多くの人にとって「テニス」は職業ではない。ここが大きな違いなのだと思います。

世の中の全員が、「ボランティア」という言葉にネガティブなイメージを持っているわけではありませんが、できれば違う言葉、違うニュアンスに置き換えられたらなと感じます。

これは「CoderDojo」だけではなく、世の中の「ボランティア活動」に関わる多くの人にとっての課題なのかもしれません。


【若林健一 / kwaka1208】
http://kwaka1208.net/aboutme/

CoderDojo奈良・生駒の開催予定
http://coderdojo-nara-ikoma.github.io/
奈良:調整中
生駒:12月3日(土)午後


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編集後記(11/08)

●「佐藤愛子の役に立たない人生相談」を読む(ポプラ社、2016)。愛子さん92歳の書き下ろしだ。25問の出所は書かれていないから、愛子さんか編集者が作ったのではないかと思うが、さして深刻な問答にはなっていない。相変わらずの佐藤愛子節は楽しめるが、ほとんど予定調和で、30分もかからずに読み終えた。波瀾の歳月を送ってきた愛子さんにとって、こんなへなちょこな質問ばかりでは物足りないのではないか。さすがにあとがきで、本当なら人生相談の回答なんかする資格はないと書く。愛子さんの猪突猛進が招いた「日々これ闘い」の人生は、とても普通の人にアドバイスできるお手本人生ではないからだ。

「人生に『夢』は必要なんですか」と問う20歳アルバイト男子に対して、皮肉な顔で(回答によって変わる似顔絵)「夢を叶えてない人が大半なのに、なぜ『夢を持て』なんていうか、と開き直っているあんたさん。人生は思い通りには行かないということを十分わかっている学生さんよ。(略)そんな屁のつっぱりにもならん理屈を考えるくらいなら、自分が好きなこと、どうしてもやりたいことは何か、あるのか、ないのか、考えたほうがよろしい」と一蹴。「イチローは夢を持ったから世界のイチローになったのではなく、要するに才能と努力が実ったということだろう。根本には野球が好きだったから」と説明。

「作家になるためにはどうしたらいいでしょう?」と、コネや作家のヒキを持ち出しネチネチ問う24歳会社員・独身男に対して、怒った顔で「何をいうてるのや! と怒ってもわからないだろうなあ、あなたには」。“何を表現したいか”がなくて、ただ“作家になりたい”というヤツには「一生うだつが上がらなくてもかまわぬ。やりたいからやる! これ以外は何も出来ないからやる! そういうものです、この仕事は。わかったか!」と突き放す。そして、いくつかの回答に「あの世」のことが出てくる。50歳を過ぎてからさまざな超常現象にみまわれた愛子さんが体得した、死後の世界について語っているのだ。

「死ねば無になるならこれほど楽なことはない。けれども次の世界があってそこへ行かなければならないのだとしたら(そこには天国もあり地獄もありその中間もある)、こりゃウカウカしていられないという気になって行く」「私は老後というものは死後の世界へ行くための準備の時だと考えています」。

愛子さんは「死はすべての終わりではない。無ではない。肉体は滅びても魂は永遠に存在する」と確信していることを「冥途のお客」(文春文庫、2007)で書いている。「人の不信や嘲笑を買うことになろうとも、わたしにはそんな(ことを言う)義務があるような気さえしているのです」。だから場違いな人生相談でも、この話が出てくるのだ。わたしはもちろん、死ぬと次の世界へ行くと思う。 (柴田)

「佐藤愛子の役に立たない人生相談」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4591150429/dgcrcom-22/
「冥途のお客」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167450135/dgcrcom-22/


●ボーンデジタルさんの書籍。「見本到着! 色校がんばったかいあった(泣)。永く使えるパラメータ解説書なのでぜひ!」というツイートが。うわ、色校を想像すると……。

プレゼントのご応募お待ちしておりますっ! Twitterで「@dgcr RAW現像ビフォー/アフターのプレゼントに応募」と一言つぶやいてくださいまし。RTもぜひお願いします! 応募が多かったら他のプレゼントも実現できるかも。

ボランティアって罰のイメージなの?! アメリカの富裕層は罰を受けていたのか……(笑)。そうだよ、罰って受けるものだよ。ボランティアとは真逆。今の学生だとボランティアで罰の帳消しがあるとは聞いたことあるから、そのせいじゃないのか。罰としてボランティア活動やってこいとか言われたりするのかも。えっ、罰なの?! ええっ?!←しつこい。

/あの不忍池! いいなぁ。ハクリューまだいません。ミニリュウはハロウィンで相棒にして飴もらいました。ハクリューのいいのをゲットできたらカイリュウにするんだっ。

大阪だと天保山に一度は行ってみたいと思ってますっ。そういやIngressでは不問だった四天王寺さんは、ポケゴー禁止。たぶんIngressもできなくなったんだろうなぁ。

うちの部屋を中心に描いたのかと勘違いするほど、周囲に7つあるポケストにはどれにも微妙に届かず、ポケモンはたまに1つ出たらいいところだった。数日前から3箇所から常時湧くようになってモンスターボールが足りない。

はいはいポッポコラッタポッポコラッタから、あらイーブイタマタマコンパンビードルパラスポッポコラッタに変わった。ちょっと楽しい。 (hammer.mule)

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デジクリのプレゼントツイートはこちら


大阪の天保山がどれだけ凄いかわかるようにまとめてみた結果
http://pokemongo.biz/%E6%96%B0%E7%9D%80%E6%83%85%E5%A0%B1/6519/

新たな聖地、大阪の天保山へレアポケモンを探しに行ってきました!
http://pokemongo.biz/%E5%AE%9F%E5%9C%B0%E8%AA%BF%E6%9F%BB/5391/

ポケモンGO 天保山の歩き方 行かないとポケGO語れないレベル
http://pocketmonster.blog.jp/archives/5643003.html