[4237] ショート・ストーリー「雲になろう」株式会社

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《人に会わないのも一種の風邪対策か》

■ショート・ストーリーのKUNI[204]
 「雲になろう」株式会社
 ヤマシタクニコ

■3Dプリンター奮闘記[87]
 コンシューマ向け光造形3Dプリンターの今後
 織田隆治





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■ショート・ストーリーのKUNI[204]
「雲になろう」株式会社

ヤマシタクニコ
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20161124140200.html
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夫が帰宅するやいなや彼女は話しかけた。

「ねえ、雲になりましょう、私たち」

「はあ?」

夫はけげんな顔でネクタイをほどき上着を脱ぎ、いままでマスクでもかぶっていたかのように、顔を上下左右にくしゃくしゃにこすり、ついでに髪もばさばさにほぐし、それからふーっと息を吐き、テーブルに着いて言った。

「意味がわからないけど」

「雲になるのよ、私たち、死んだら」

「倒置法で説明してくれてありがとう」

「今日、ネットを見てて、雲形定規について調べてたの。そしたらその後、facebookに行ったらサイドスペースに広告が出るようになったの。『雲になろう』株式会社という名前の会社」

「なんで雲形定規を」

「それはどうでもいいの。私は思わずその広告をクリックしたわけ。そこはある会社のサイトだった。あらかじめ契約しておけば死後、雲になれるの。というか、私たちの体を使って人工雲を作ってくれるわけ。

技術的なことは私にはよくわからないけど、だから雲になると言っていいのよね。どう? 素敵と思わない? 死んだら雲になって、空に浮かんで、そしてやがて消えていくの」

「雲にならなくても消えるさ」

「雲は美しいわ」

「死んだらわからない」

「あなたが死んだら……私はその雲を見ることができる」

「ぼくが死ねばいいと思ってるのか?」

「そんなこと思うわけないじゃない!」

夫は黙って、彼女が作った料理を食べ始めた。それからテレビをつけた。

「ねえ、いい企画と思わない? 私はあなたが死んだら冷たい湿った土の下のお墓に入ってほしくない。私も入りたくない。あとに何も残らなくていい。雲になってすっかり消えてしまうなら、それは理想だわ」

「これぞまさしくクラウドってわけか。どっかのソフトの会社を思い出すじゃないか。世の中不景気だデフレだとかいうのに、月々けっこうな額の出費だ。まったく」

「真剣に考えて。私たち、もうそういうことを考えなくちゃならない年なのよ」

確かに、と彼は思った。来年60になる。うそみたいだ。墓だとか葬式だとか、そんなこと永遠に先のことだと思っていたのに。だが、なんだか気に入らない。すぐに死ぬと決まったわけじゃない。

彼は身近な人々を思い浮かべた。職場のあの先輩は70を過ぎているが元気で、仕事量は少し減らしたとはいえ現役で働いている。死ぬなんて想像したこともない。

行きつけのカフェのマスターはもっと年上のはずだが、てきぱきと店を切り盛りして、新しいメニューも増やしている。そんな人はいっぱいいる。自分もあんなふうに長生きできるかもしれないじゃないか。

一方で早死にした友人もいる。大学時代の友だちは卒業して就職したと思うとすぐに事故で死んだ。いとこにも30代で亡くなったものがいる。だが、そんなのは例外だ。運が悪かったんだ。なんであわててそんなことを考えなくちゃいけないんだ、死後だとか雲だとか。

「ねえ、あの話考えてくれた?」

「何の話だ」

「雲になる話よ」

「どうしてそんなにあわてなくちゃいけないのかさっぱりわからないね」

「私、登録したのよ。ううん、単にその会社のメールマガジンの読者に。そしたら今日のメールに『説明会のご案内』があって。来週だって。行ってもいいかしら」

「その場でむりやり契約させられて金をむしりとられるわけだ」

「私、そんなばかじゃないわ」

「みんな自分ではそう思ってる」

「もしそんなふうになりそうだったらすぐ帰ってくるわ。それより……」

「それより?」

「どんな雲になりたいか、自分で考えられるんですって。あなたはどんな雲がいい? 色とか形とか、好きなようにできるとしたら」

「興味ないんだ」

「そんなこと言わないで、考えといてね。説明会、行ってくるから」

彼女の頭の中は「雲」のことでいっぱいだ。どんなかたちがいいだろう? 好きなかたちということは、具体的なものに似せることもできるのだろうか?

たとえばブーツとか、自転車とか、いちごとか。あまり鋭角的な形状は向いてないか。いや、そんなことはないだろう。リアリティを追求するか、そうでないかだ。色をつけることはできるのだろうか?

彼女は実際の雲を思い浮かべた。買い物の行き帰りに観察をするようになった。見るたびに雲は異なっていた。雲は動き、流れ、輝いたと思うとかげり、生まれては消えていった。

低い位置でえんえんと連なる雲もあれば、高くそびえる巨大な塔のような雲もあった。あんな雲になれるだろうか。まさか。きっとものすごい料金になる。

入道雲コースとか綿雲コースとかあるのだろうか? 自分や夫なら、もっと小さい雲にしかなれないかも。うろこ雲のたったひとつのうろことか。

いや、大きさはどうでもいいではないか。私だけが「あれが夫だ」とわかればいいのだ。そして、消えていくところを見届けることさえできれば。

一方ではこんなことを考えるのは不吉ではないかという考えが浮かび、違う違う、と否定する。私は夫が死ぬことを期待しているわけではない。これはだれでも考えておかなければならないことだから考えているだけだ。でも、何にも考えなくてすむなら、どんなにいいだろう。


ある日、彼女はふと思いつく。そうだ、手がいいわ、と。

彼女は夫の手が好きだった。肉厚でふかふかして、手のひらの大きさに比べて指はやや短い、クリームパンみたいな手。でも、その手に包まれると限りなく安心できる。いや、安心できたという記憶がある。

──そういえばずいぶん長い間、その手にふれていない。

彼女はプリンタに差し込まれていたA4の紙を引っ張りだし、ボールペンでクリームパンのような手を描こうとした。なかなか難しくて、何本もの線を重ねたりそれをまた取り消したりする。手のかたちをした雲がぽっかりと浮かぶところを想像しながら。

それは太陽の光を浴びて輝くだろう。「おい、あれを見ろよ、手の形をした雲だ!」「ほんとだ!」知らない人は驚いてそう言うだろう。

手はぷかぷかと浮いて、上昇し、それからゆっくり、空に溶けていくだろう。私が愛した人の手。自分の口元がいつのまにかほほえんでいることに気づく。

説明会会場は大勢の人でごった返していた。中年の女がほとんどだ。席が足らず立っていると、不意にみんな移動し始める。四列に並ぶらしい。彼女もあわてて移動し、ぶつかったり足を踏まれたりしながらとにもかくにも列に並び、順番がまわってくるのをひたすら待つ。

やっと順番が来て、担当者の前の椅子に座る。担当者はぱりっとしたスーツを着こなしているが、どこかちゃらちゃらして好きになれない。

誰かに似ている。大学生だったころつきあっていた男、だろうか。でもあの男ならいまはもっと「おじいさん」のはずで、目の前の男はせいぜい40代だ。と思っていると質問されてはっとする。

「絵は持って来られましたか?」

雲のイメージ図だと気づき、バッグから取り出す。男はそれを見てかすかに眉をしかめるが、まあいいだろうとばかりにうなずく。それから

「ご主人のは?」

「え?」

「これはあなたがなりたい雲ですね?」

「はい……いや、えっと……ああ……夫に、なってほしい雲かな」

「どちらなんですか?」

「どっちでも…」

「どっちでも、ですか。じゃあお二人とも同じものでいいですか?」

「あ……そこまで考えてませんでした」

「ご夫婦で契約するとなると、お二人のイメージ図が必要です。同じでもいいですが、本当にそれでいいのか、はっきりしないことにはうちも困りますので。ご夫婦でよく話し合われて、代理申請の場合はサインが必要です。でないと契約はできません。次の方」

「待ってください」

「ご覧のようにたくさんの方が待っておられるので。だいじょうぶ、また説明会はありますよ。日程は決まっていませんが」

「とりあえずこれだけでも受け付けてもらえませんか」

「できません」

彼女はボールペンで書いた絵を受け取ってもらおうとするが、男は押し返す。クリームパンの絵がくしゃくしゃになる。後ろから人が押す。なんだかわからないまま列からはじき出される。いつのまにかいた夫に大声で言う。

──だから言ったじゃないの、ちゃんと考えてね、と。あなたが考えてくれないから受け付けてもらえなかったじゃないの! せっかく雲になれると思ったのに! 

そこで目が覚めた。説明会の会場に向かう電車の中だった。

実際の説明会会場はがらんとしていた。参加者は彼女を含めて10人いるかどうか。開始時刻になって現れたのはまだ若い男だった。彼女からみれば息子とでも言えるような。彼女はバッグに「手」の絵が入ってることを確認するが、なんだか場違いな気がする。

「本日はお集まりいただきましてありがとうございます」

部屋はしんとしている。

「『雲になろう』株式会社のプランにご賛同いただき、ありがとうございます。われわれは30年後に実用化できることを当面の目標としておりまして、まずは賛同者および資金獲得に努めているところです」

彼女は耳を疑った。30年後? ウェブサイトをプリントしてきたものを取り出し、何ページもあるそれをめくった。字が細かくて読みにくい。

「こうやってみなさんに出会えたのも、何かのご縁と考えています。雲になるという夢を共有しながら、さまざまな活動を展開できればいいかと思っています。今日のところはまずみなさんとざっくばらんにお話をしたい。

○○県にたいへんすばらしい自然環境に恵まれた土地がありまして、私たちの仲間がそこで共同生活を営んでおります。次回はそこの見学もしていただけるかと……」

「あ、あのう」

がまんできずに彼女は手を挙げた。はい、と説明者が指名する。

「30年後というのは本当ですか」

「当面の目標です。それより遅れる可能性もあります」

力が抜けた。

「夢に向かって進む、そのプロセスにこそ意味があると考えています。ちなみに、『株式会社』としましたが、まだ正式に株式会社ではありません。『雲になろう』株式会社という団体といいますか。そのことが問題になるようでしたら、名称の変更もあり得ますが……私たちは、決してあやしいものではありません」

失笑が起こる。参加者の何人かはよく知っている者同士らしい。そういえば、参加者もみんな自分よりはるかに若い。そのときになって、プリントしたページの最後のほうに小さな文字で書かれた説明文を見つけた。

雲になるという夢にむかって共にすすむご理解ある方の参加をお待ちしております。──夢はいつかかなう──

帰りにスーパーに寄って買い物をすると少し気晴らしになったが、ひとりで料理をしているとなさけなくて涙がぽろぽろこぼれた。

若いころから自分はあわてもので、すぐに目の前のことで頭がいっぱいになる性格で、「また早とちりして」と指摘されることがよくあった。そんな自分を困ったやつだと笑おうとしたがうまくいかなかった。

でも、なんとか夫が帰ってきたときには普通の顔をしていることができた。食卓に着いた夫に自分から「今日、説明会に行ってきたけど、笑っちゃった! 実現するのは30年後か、もっと先だって。私たち、間に合わないわ」と言うこともできた。よし、自分にしては上出来だ。

「30年後?! なあんだ。それは残念だな」

「そう?」

「うん。実は…雲の案を考えていたんだ」

「あら、ほんとに?」

「うん。ちょっとね…けっこういい案だと思うんだけど」

夫は照れくさそうに笑った。

「そうなんだ!」

彼女も笑った。

「ぼくはね、君と違って考えるときは真剣に考えるんだ。どうせならみんながあっというような、かっこいい雲になりたいから」

彼女はうなずいた。また涙がにじんできた。


【ヤマシタクニコ】koo@midtan.net
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この間テレビの「ガッテン!」で寝相のいい人(あまり寝返りを打たない人)は腰痛持ちが多いから、それを解消すれば腰痛がなおる──みたいなことを言ってた。

私も、昔から自分は夜寝たときのまま朝目覚めてるような気がするし、最近は起きたときに腰がちょっと痛いので、それはよくわかる。だけど、だからといってどんどん寝返りする人になれるものかなあ。

番組では枕とか布団をこうすれば寝返りを打ちやすい、という話になっていたと思うが、別に寝返りを打ちたいけどできない……わけでもないんだが……。


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■3Dプリンター奮闘記[87]
コンシューマ向け光造形3Dプリンターの今後

織田隆治
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20161124140100.html
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昨日まで少し温かかったのに、急に冷えて来ましたね……。体調崩しやすいので注意です。

と言う僕はここ何年も風邪をひいたことなんてないんですが、多分、事務所に引きこもりで、沢山の人に会うことが少ないからかも。

人に会わない。まあ、これも一種の風邪対策なのかなぁ……。

で。本題。

3Dプリンターですが、最近はFDM(熱融解式)のもので良いのがたくさん出て来ていますね。随分こなれてきて、低価格のプリンターでもかなりの実力を持って来ています。

たくさんのメーカーから出て来るようになり、技術面でもかなりこなれてきて、素材のフィラメントの性質クオリティも随分上がってきました。

やはり、市場に出る量が多くなると、品質も競争原理で良くなりますね。使う側からすると、嬉しいのですが、目移りして困ります。

ちょっと昔では考えられなかった値段のプリンターでも、かなりの高品質です。

今回、手前味噌でのコンテスト「シゴトバLAB 3Dプリントコンテスト」の優秀賞賞品でもある、フラッシュフォージ「Finder(ファインダー)」も、8万円クラスのプリンターですが、かなり高品質のプリントが出来ますね。

「シゴトバLAB 3Dプリントコンテスト」の詳細はこちら
http://shigotoba-base.com/event/288/

他にも、ネットではかなり評判の良さそうな、久宝金属工業さんが開発したQholia(クホリア)。

このプリンターの出力サンプルや、実際に出力する様子なども拝見しましたが、かなり期待出来るプリンターです。

Qholia(クホリア)の詳細はこちら
http://q-ho.com/products/Qholia/Qholia.php

一台予約してありますので、このプリンターの詳細は、届きましたらレビューしてみたいと思います。色々な新しい工夫がされており、なかなか面白そうな機種です。

初回出荷分で予約しましたが、大きな専門工場とは違って、一台一台、自社工場で生産されているようなので、届くのがいつになるかは、今のところちょっと不明なのですが、丁寧な製品作りに期待したいところですね。

年内に届くと嬉しいなぁ……。

さて、ポータブルのFDM方式3Dプリンターは、少しずつ熟成されてきています。

次に来るのは、間違いなく光造形のプリンターになるわけですが、ポータブルというか、コンシューマ向けの光造形プリンターに至っては、今のところまだまだという感じを受けています。

このコンシューマー向け光造形プリンタージャンルでの需要ですが、まず第一に上げられるのがジュエリー分野。そして、歯科関連ですね。

それと、意外と需要が多いのがフィギュア関連になります。

大手メーカーさんは、多分あまり気にしていない部分かとは思いますが、フィギュア関連でちゃんと使える光造形プリンターって、現在はほぼ皆無だと思います。

かろうじて、現在僕が知っているプリンターの中では、From2くらいじゃないかなぁ、と。

B9クリエーターが良さげな気もするかもしれませんが、僕が使っていた初代のB9クリエーターでは、かなり失敗が多く、なかなか思ったような結果を得ることができませんでした。

新しくなったB9クリエーターは、かなり性能も上がっているようではありますが、それでもまだなかなか出力が難しいようです。

From2は、From1が出た当時はかなり騒がれた機体ですが、更にバージョンアップしているようです。出力サンプルをじっくり拝見しましたが、なかなか良い結果が出ているようでした。

しかし、僕が実際に出力したものでもないので、その出力にどれだけの時間と手間がかかったか? ということはわかりません。

光造形のコンシューマ機は、本当これから発展して行くんだろうなぁ、と思って期待しています。

光造形の最大のポイントは、その造形方法から言って「造形テーブル(バットとかプールとか言われます)」の扱いと、樹脂の性能ですね。

積層する時に設置する部分ですが、現在の所は透明のシリコンが使われることが多いですね。

ProJet1200や、マスターEVといったような、設置面にフィルムを使うタイプもありますが、プール内で造形するタイプは、透明シリコンの劣化が早く、頻繁にプール本体の交換をするか、透明シリコンを貼り換える必要があります。

このアクリル製のプールがまたお高いんですよね。透明シリコンの貼り換えも結構時間と手間がかかります。

まだまだ失敗することも多く、光硬化樹脂のお値段も高いことから、まだランニングコストが結構高くつきます。

光を透明な底面等に投影し、そこが固まりますので、その面からひっ剥がす必要があるのですが、どのメーカーも色々試行錯誤しているように見えます。

スライドさせたり、上下に動かしたり、斜めに傾けたりしたり。ここの技術や方法も、もっとこなれて行く必要がありそうですね。

FDM(熱融解)と比べて、圧倒的に造形もきれいですし、この技術が画一化され、素材の値段もこなれてくると、もっと普及するのになぁ、なんて思います。

FDMプリンターでは、テーブルから剥がれにくい方が良いんですが、光造形だと剥がれ易い方が良いんですね。

住友3Mさんとか、こういったFDMプリンターのテーブルに貼るシートを開発されていますが、逆に剥がれ易いシートなんかを開発すると、この光造形のプリンターにはかなり需要があるんじゃないですかね?

前にヨーグルトの上蓋のアルミ部分に、ヨーグルトが付かないとか、マヨネーズがきれいに出るパッケージとかあるじゃないですか?

あれを応用出来ないものかしらん? とか思うんですが、どうでしょう?

って、そんなメーカーの方が僕のこのテキストを読んでくれている可能性はかなり低いんですよね。

今度の大阪3Dプリンタービジネス研究会で言ってみようかしらん。

もし、この記事を読んでいる方で、3Mさんとか旭化成さんとか、フィルム技術に特化されている方がいたら連絡ください〜。(笑)

いろいろアイデアありますから〜 な〜んてね。


【___FULL_DIMENSIONS_STUDIO_____ 織田隆治】
oda@f-d-studio.jp
http://www.f-d-studio.jp


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編集後記(11/24)

●一昨日は晴れて暖かく風もなく、久しぶりに自転車日和だったので、埼玉県庁まで行ってきた。17号線を北上し、別所の坂をひと登りすれば、すぐに県庁である。行った先は県民生活部県政情報センターだ。埼玉県のサイトで見つけた「防災マニュアルブック」を買いに行ったのだ。折りたたんで18ページ、スマホサイズの「防災マニュアルブック 命を守る3つの自助」と、A5サイズの「防災マニュアルブック 家庭における災害時のトイレ対策編」の二冊で、税込みで70円と50円である。これを来年2月に発行するマンションの「震災対応マニュアル」の付録につけるかどうか検討するのだ。まあまあの内容だ。

帰りは17号線にほぼ平行するように細い道を南下し、いい感じの公園のベンチでガリガリ君をかじった。そこから走り出したら、後輪の空気が抜けてふにゃふにゃになっているではないか。とうとうパンクしたらしい。この自転車で走るとき、パンク修理キットや空気入れなど、サイクリングに必須のアイテムを持っていない。もうパンク修理などめんどうくさいからだ。いつかはパンクして、自転車屋を探しながら歩くことになると覚悟はしていた。とうとうそれがやって来た。当てずっぽうにたらたら歩いていると、知った神社が現れた。そういえば友人M氏の家はこのへんだなと思ったら、本人が前方から歩いて来た。

声をかけると一瞬びっくりして、まじまじと私を見つめ「ちゅうさんじゃないか!」。わたしは高校時代からずっとそう呼ばれてきた。上だけ迷彩服でキャップを目深にかぶった怪しい老人の姿では、すれ違ってもわからないだろう。会ったのはじつに二年半ぶりだった。彼がこの地区の町会長になってから、やることが山ほどあるので、本職のデザイン仕事ができず、長いこと稼ぎがないのだというから驚いた。忙しく働かされても楽しそうだし、それなりの報酬があるんだろうと思っていた。ところが、町会長の仕事はノーギャラで、すべて持ち出しだと言うので、重ねて驚いた。あなたは本当にお人よし過ぎるよ。

17号線沿いの自転車店「ダイシャリン」に到着。パンク一か所直して800円、もしチューブ交換なら3000円くらいといわれ、神様一か所にしてくださいと密かに祈願。それで、税込み864円で直ったのだからラッキーである。しかしながら、パンクの不安を抱えながら遠出するのはやっぱりよろしくない。見知らぬ土地で自転車屋を捜すのも大変だ。若い頃はパンクなんか簡単に直していたのだから、やっぱりパンク修理キットを持っていくか。最近はゴム糊不要のイージーパッチというのもあるらしい。インフレーターも昔より高機能でデザインも優れたものがある。もう歳なんだからいい加減に、と妻が言う。 (柴田)

埼玉県 イツモ防災 防災マニュアルブック PDF
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0401/itsumobo-sai.html

ゴム糊不要 イージーパッチの 接着力を確かめる(Kinoの自転車日記)
http://blog.goo.ne.jp/kino55crazy55/e/a5399217945e77838fbbd0c69855c78d


●迷彩服! 若すぎ、おしゃれすぎ。/「トイレ対策編」は素晴らしすぎる。トイレ事情を聞いて敬遠した中国旅行、改善されたと聞いて出かけた上海旅行。仮設トイレがイヤで水分を制限したF-1初観戦(二回目は指定席で建物内トイレを利用)。マラソンに参加して、やっと仮設トイレに慣れてきた。

災害があったらどうするんだと言われ、非常時モード発動するから大丈夫とは言っているものの、つらいことには違いない

トイレには50回分の携帯トイレ(防臭・凝固)を置いてある。マンホールトイレのある近所の避難所はチェックしてある。マンションの下水検査(安全確認)って、被災後どのぐらいでやってくれるんだろう。アルコール消毒液は携帯用しかないな……。

/スマホ料金見直しの続き。続MMS。金融機関など、ふたつ以上のメールアドレスに通知させたい時に、携帯メールアドレスとしてGmailなどは入れられない。ドメインをプルダウンで選択させるところもある。

ちゃうねん、用途はスマホ(携帯)用やねん、携帯用の要約メールでいいからスマホに届いて欲しいねん。メインのメールサーバが落ちた時に、別のドメインのに届いて欲しいだけやねん。

携帯のが登録できなかったら、どっちにしてもプッシュ通知はないわけで、それより二箇所以上に通知されるのってリスク対応になるねん。なんでそれがわかってもらえないかなぁ……。サブアドレスも登録できるようにして欲しい。

UQでは有料契約できる。プッシュ通知される。今はまだ少ないが、そのうちキャリアメールとして、ほとんどのサービスでプルダウンに登録されるであろう。いまは契約しないまま不自由がないかテスト中だが、いざとなったら使えるという安心感はあるよ〜。 (hammer.mule)

@uqmobile.jpのメールアドレスをご提供します
http://www.uqwimax.jp/plan/mobile/option/mail/